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VOL.1: Azzurro Interview Part.4 [ 4-1 4-2 4-3 TOP ] -Interview by Atsushi Katsura-

──(古川)上昇志向ってどうなんですか?
AZZURRO 上昇志向?

──(古川)上昇志向にもいろいろありますけど、例えばひとつの組織の中に入ってその中での順列を上げていくとか、あるいはそこでははかれない上昇志向というのもあるじゃないですか。人生とか、そういう尺度で見る上昇志向。
────白石さん一時期言ってたじゃないですか。脱・都会みたいな話。
AZZURRO いや、脱・都会っていうか、普通に熊本育ちだし……人生の中のあるタイミングでイタリアに何年か住んでみたいっていうのはあるけど、それも脱・都会っていう話じゃないよね……そういうことを考えてはいるけどね。あと、気の合う人と好きなものをつくって生きていきたいっていう。それが上昇志向なのかはわからないけど。

──仕事って気の合わない人と当然付き合って行かなきゃいかないじゃん。それを本当に拒絶してるのか……。
AZZURRO いや、勿論100%そういうままではやっていけないというのは分かっているけど、そうありたいと思いながらやっていくって感じかな。

──アーティストによってはさ、俺はああいうものを作りたくないって言ってる人がいるけど、実はそういうものを作れないって言ってるのと同義だったりすることってあるわけじゃない。俺は作らないって言ってても、実はそういう才能がないだけだったり。
AZZURRO あ、そういう意味では、アムロ奈美恵をプロデュースしろって言われても、出来ないよね。トラックつくるからそこで好きに歌ってくれるんだったらいいけど。

──目の前に一億円積まれても?
AZZURRO はい。

──「はい」。
AZZURRO うーん、そのシチュエーション自体、イメージが全然湧かない。

──ゴマを擦ってる自分は? ゴマを擦ってると自覚する瞬間は? 俺だったら服を売る瞬間、古川さんだったらインタビューする時に気持ちよく喋ってもらいときには、リップ・サービスすることもあるじゃないですか。それは白石さんも編集者時代には……。
 AZZURRO うん。そりゃ、気遣いはするよ。でも、そこまで強くなかったっていうことなんだろうね。強くなりたくねぇよっていうか。個人的な課題ではあるんだけどね、クソ野郎といかに付き合っていくかっていうのは……まあ、自分自身、そんなに綺麗な部分だけじゃないっていう意味も込めて、ジャケットの茂の絵なんだけど。

──(古川)それは読みとれないよ!
AZZURRO まあね。小林タクシーのお陰でパッと見はオシャレになったけど、自分の中にはダークな部分もあるっていうのを表現したくて、茂には描いてもらったんだよね。なんかね、オシャレってことで片づけられたくない俺っていうのがいるわけですわ。

──そこで歯止めを利かせてるわけですよ。要するに、一番ギリギリのライン、プライドのところっていうか。
──(古川)質問ですらないですからね。お前はこうだって言ってるだけで。
AZZURRO ハハハ。ただ、わかるけどね。さっきの一日ハットのひとつでもいじらなきゃ気が済まないっていうのは、そこから逃げるために酒とかはいかないっていう。闇の反対としてそういうところにこだわってるところはあると思うけどね、自分でも。そこが壊れると破綻するんだと思うよ、俺という人間が。

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