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VOL.1: Azzurro Interview Part.4 [ 4-1 4-2 4-3 TOP ] -Interview by Atsushi Katsura-
──(古川)いまのところはAZZURRO話ですよね。
──いや、白石裕一朗の本質に実はもう切り込んでいってるんですけどね。まあ、でも最後は決まってて、「うるせー」で終わるっていう。
AZZURRO まぁね。俺はこんなイイもんじゃないからね……でも、いつもの感じと違うね?
──「実印持ってこい」とか?
AZZURRO そうそう! 「明日までに50万必要なんだけど」とかそういう。
──(古川)なにそれ?
AZZURRO 俺がこれまで一言も言ってない、ヴァーチャルな俺像の話。言いそうとか、俺がこう言ったら面白いという遊びがあったらしいんだよ。あと、俺の口調を借りていいたいことを言う。「帰れ」とか。
──これは下らない話なんだけど、急に長期の間海外へ行かなきゃならなくなって、友人に「悪いけど、半年後に帰ってくるからこの100万円預かっといてくれない?」って頼むシチュエーションがあった場合、まあ、有り得ないシチュエーションなんだけど。銀行に預ければいい話だし。で、で、大抵の人は「うん、分かった」って、自分の口座に入れるなり、持っておくなりするじゃないですか? でも、急に、例えば3日後に帰ってきて、「あの100万、ちょっと急に必要になったから返して」って言った時に、白石だと「あっ……ちょっと待ってくれるかな。いや、ちゃんとあるんだけどね」ってことになって。
──(古川)ものの3日で。
──「とりあえずじゃあ、明日50万持ってくるよ」っていう。なんなんだその「とりあえずは」って。そういう勝手なキャラ作りをしてたんですよ。それは白石さんが手癖が悪いっていう話から始まってるんだけど。
AZZURRO ハハハ、そうだね。
──今はタバコを吸わなくなったけど、昔吸ってた時にライターとかを借りて、白石は無意識のうちに自分のタバコの上に置くんですよ。
AZZURRO あと、なんだっけ? 桂の家で靴下を借りたことがあって、その次に遊びに行った時、何にも気付かないまま、その靴下を自分のものとして履いていったことがある。
──「それ俺の靴下なんだけど」っていう。
──(古川)ミラクルだなぁ。
AZZURRO そういうこともあったねぇ。
──(古川)自転車盗んだ話っていうのは?
──あれは白石さんのひとつの本質だよね。チャリンコを盗んだまではいいんだけど、ベランダに置きっぱなしっていう。
AZZURRO 乗るにいたらず。
──(古川)そもそもなんで盗んだんですか?
AZZURRO なんでだろうね。わかんないね。
──(古川)酔っぱらって?
AZZURRO 酔っぱらってとかじゃないな。
──(古川)タチ悪いな。
AZZURRO なんかね、そういうところが欠落していたんだよね。
──(古川)え、どういうところ?
AZZURRO 罪の意識みたいなのが。
──(古川)ああ……これ、いいインタビューになりそう。
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