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VOL.1: Azzurro Interview Part.2 [ 2-1 2-2 2-3 TOP ] -Interview by Kou Furukawa-

──(桂)白石さん的には、共同作業が排除された仕事のほうが向いてると思う?
AZZURRO いや、そんなこともないんだよ。ひとりでいるのは嫌いじゃないけどね。あと、誰かといてずっと喋らないのも苦痛じゃない。でも人とワイワイやってるのも嫌いじゃないよ。

──他人とのセッションとか、あとあえてチープな機材を使うのって、事故というか、ダイナミズムを呼び込むことができるじゃないですか。
AZZURRO はいはい。

──でも、ノー・サンプリングで、密室でパソコンでってなると、そのダイナミズムってなかなか生み出しにくくないですか?
AZZURRO うん。俺もそういう感じはある。だから俺なりにそこを超えたと思うものしか出さないしね。やっぱりひとりで密室的につくられたものは、音楽としての優劣はべつにして、そこにあんまりヒップホップは見出さないかもしれないな。……べつにヒップホップじゃなけりゃ良い音楽じゃないとも思ってないけどね。ただひとつあるのは、見切りというのは意識したところではあるんだけど、紙一重な部分として、ちょっと大人過ぎたかな、というところも今回のアルバムについては多少ある。もうちょっと支離滅裂な部分があってもよかったかなというか……もっとワケわかんなくてもいいのかなって。それはこうしてアルバムをつくったから言えることなんだけど。

──「ワケわかんなく」って、たとえば音数をどんどん増やしてくとか?
AZZURRO えっとね、具体的にどういう音かっていうのはちょっとまだなんとも言えないんだけど、もうちょっとシンプルで突拍子もない音というかね。安易に「大人ですね」って言われたくないところがなんとなくあり……今回アルバムのリアクションの中で、そう言われることがあまり多く、ちょっと思うところはあって。

──まぁでも、そう言われがちなアルバムでしょうね。
AZZURRO うん。それは否定はしない。だから次はもうちょっとそういうところが出てくるかもしれないってこと。もうちょっと初期衝動っぽいというかさ。

──まぁ、「大人のヒップホップ」ってフレーズ自体が自己矛盾的ですけどね。ヒップホップってそもそもある種の幼児性だったり暴力性を含んでたりするから。それにこのアルバムが丸々大人の音楽だとは思わないし。
AZZURRO まあね。大人がこんなことやんないでしょ、っていう気持ちもあるし。

──Def Texとか呼ばないしね、普通。

AZZURRO そうだね。

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