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ヒップホップの醍醐味は、知る人ぞ知るB面(The B-Side)にあり!! ストイックに音楽を追究し続けるリアルB-Boy:AZZURRO、
サードにしてキャリア最高のヒップホップアルバムが完成!!!
The Notorious B.I.G.のデビュー・シングルのA面「Juicy」はポップだったが、B面の「Unbelivable」はDJプレミア・プロデュースのハードコア・ナンバーだった。このように黄金時代のヒップホップには、12インチのB面に"本気曲"をしのばせる美意識があり、そうした"B-Side"(Masta Ace Incorporatedの同名曲も好きだった!)のハードコア・ヒップホップの質感を2009年的にアップデートした音像を目指した今作。曲タイトルやスクラッチねたには、好き者であればニヤリとするに違いない仕掛けが満載!! 前作『10000 Light Years From Home』はストイックに音質を追求したインスト作だったが、今回は長いキャリアを通して現場で交流のあった、心からリスペクトできる日本各地のラッパー 3組をフィーチャー、これぞ本物のヒップホップと言える、"B"な侠気にあふれたリリックが炸裂し、自身の"B-Boy"的な側面を強く打ち出すという意志も込められている渾身の作品。また一方では、Beat Pharmacyの活動でも知られるギタリストShigeru Tanabu、フランスのダブ・ユニットVolfoniqやアメリカのフルート奏者Sarah Elia、中目黒OVOでのイベントarmoniaの盟友DJ K-OGEEなど、ジャンルレスで多彩なゲストも参加。細かなチョップ&フリップ、レイヤーなどサンプリング・サイエンスを突き詰める一方、ランダマイズされたシーケンスやソフト・シンセ、最新のプラグイン・エフェクトも積極的に活用。ローテックとハイテックを組み合わせ、低域が効きつつもレンジ感のある 2009年型ヒップホップ・サウンドだ。更にそのサウンドを際立たせるマスタリングは、半野喜弘やAoki Takamasa作品で凄腕をふるうエンジニア早乙女正雄氏とAZZURRO本人が、共同でプライベート・スタジオLimone Lab Shotoにて行っている。ネクスト・レベルのサウンド・クオリティにも要注目だ。
『クラブ・クラシック化確実のトラックたち。90年代のNYヒップホップのように、ジャパニーズ・ヒップホップの新たな黄金期の幕開けを感じる重要作品』
東海林 修 (RL66)
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