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VOL.1: Azzurro Interview Part.3 [ 3-1 3-2 TOP ]-Interview by Atsushi Katsura-

──白石さんが作品を作る、おっと失礼、創るうえで「こうしていきたい、こういうものを創りたい」という気持ちは当然あると思うんだけど、そこに「俺はこう見られたい、こう評価されたい」みたいな事を考えるの? 立ち位置って自分で決めるところもあるけど、ある種、他人からの評価で決まっていくところもあるじゃない。
AZZURRO もちろん意志を持って音楽は作ってるよ。でもねぇ、それはなんていうんだろう、凄い士郎さん的な言い方をすると、外の評価が全てってところが無くはないかな。俺の意志とは……受け取る側には重要じゃないかなっていう気もするよね。

──俺の周り、つまり、店のお客さんから聞いた評価って、どれもそんなにかけ離れたものはないんだよね。ある意味画一的と言えば画一的なところがあって。マスなものに対して向けられる否定的な評価ってあるじゃない? それとは正反対のものなんですよ。例えば、「日本の家電のデザインはダメだけどアップルはいいね」みたいな、そういうものにかなり近い。要するに下世話感がないってことなんだろうけど。それがみんなのアズーロに対するイメージになって、気が付いたら、「アズーロ節全開ですね」で通じちゃうところまでいってる。それを悪いと言ってるわけじゃないよ。イメージが定着してることを逆手にとって出来ることもあるだろうし。で、で、話を戻すけど、白石さんが音を創る、しつこいからやめます。作るうえでこう見られたいっていうイメージには近づけた? blastでの賞賛も踏まえて。
AZZURRO あー、取りあえずblastのあのページに関して言うと、俺個人としては望んでいなかった形で。あんなにページいらない。恥ずかしくて仕方がない。

──白石さんって、このアルバムをヒップホップだと考えてる?
AZZURRO 思ってるよ……まあ、誰かに「これはヒップホップじゃない」って言われたら、「そうですか」とは言ってたかもしれないけど。他人との関わり方、みたいなところの話だけどね。俺はこれはヒップホップだと思うけど、あなたがヒップホップだと思わないなんだったら構わない、という感じかなぁ。そいつの首絞めてまで、これはヒップホップだと思わせようとは思っていない。

──作っている側として本当はどういう褒め言葉、どういう評価が一番嬉しいの?
AZZURRO そうだなぁ……いや、でもね、ヒップホップとして評価されたいっていう気持ちもあるよ。なんかね、あるレーベルの人に聴かせたら、ケニー・バークの音楽を聴いているような気持ちになりましたって言われたんだけど、そういう褒め言葉は、それはそれで嬉しかった。でも、ヒップホップとして評価されたいな、今回に関しては。ムロ氏とかまでにわざわざ誌面に出て貰ってまでやって欲しいとは思っていなかったけど、でもヒップホップとして評価されたいという気持ちはありますよ、確実に。

──それは最優先事項?
AZZURRO 今回はそうだね。この後はどうなるか分からないけど。

──白石君は編集者をやってたからさ、ちょっと古い話だけどドラゴン・アッシュがヒップホップかどうかとかさ、そういう歴史もあるじゃないですか。読者の中にはそういう類いのことをまだ言っている人もいるだろうし。「そんなことはどうでもいい!」っていう絶縁状みたいな感じも含んでる?
AZZURRO いや、どうでもいいとは思ってないよ。それは出し手や雑誌が決めることじゃないよ。聴く人が決めることだよ。で、そのことに対して何も言わない。ヒップホップだと思って聴いて欲しいけど、ヒップホップじゃないから好きじゃないと言われても……いや、そう言われたら、これもヒップホップだよって言うわ。

──日本語ラップとかヒップホップとかを聴いている人にいいって言われるのと、他ジャンルの人にいいって言われるのは同義なの?
AZZURRO えっとね、どうだろう。でもピート・ロックとかを聴いてきた人が反応しやすい音楽だと思うんだよね。ヒップホップ好きじゃないんだけど「これは好きっ!」って言ってもらえるのは、それはそれで有り難い話なんだけど、そういう人よりもメイン・ソースとかオーガナイズド・コンフュージョンとかを聴いてきた人の方が反応しやすいんじゃないかな……そうとしか言えないな。質問の答になってないかもしれないけど。


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