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VOL.3: Azzurro + Inner Science Interview (Text by Hiroyuki Ichinoki)

Forms』をリリースした
Inner Scienceと10000 Light-Years From Home』を発表した Azzurroの飲み会におじゃまして、お互いのアルバムの印象やなんやらかんやらの話をわいわいと。あまりの調子のよさと少しの日本酒にのまれて、気づいたらうつらうつらの始末。座りの悪いつながりは酒の席でなくした記憶と思ってご了承を。


――2人でお互いのアルバムについて話したりとかするんすか?

AzzurroAzzurro:こういう厳しい人がそばにいるといいですよ。Chuはわりと判断基準ありますからね。

Inner Science:でも、俺、白石さんにはそんなないっすよ。

Azzurro:でも、チクチクと来るから。

Inner Science:いや、ないっす(笑)。それってある程度以上だと自分の趣味の話で、自分だったらこうするのにっていうレヴェルの話でしかないから。例えば「俺が好きな曲が短かった」とか(笑)。

Azzurro:まあ、いつかギャフンと言わせてやるとは思ってるけどね。まだ全然言わせてない(笑)。

Inner Science:それ言い出したらお互いまだまだだと思いますよ(笑)。でも、白石さんがそうやって反応してくれたのは俺ホント素直にうれしいですけどね。

Azzurro:まあね。でも、渡した作品をちゃんと聴いてくれていて、普通に話に入れる感じの人はホント大事にしていこうと思ってるけどね。

Inner Science:俺は幸いそういう人に恵まれてる。白石さんはヤバイですよ。

Azzurro:やめろっつの。

Inner Science:白石さんのヤバさが世間に伝わってんのかが不安でしょうがないですよ、俺はっていう。

Azzurro:いやいや、伝わってない。というか、知らないから。

――改めて、お互いのアルバム聴いた印象は?

Inner Science:ずいぶん前に音いただいてたんですけど、いやーざっくりしてんなーみたいな(笑)。 Ill Suonoやった流れと自分の流れを汲んでる感じと……

Azzurro:まあそうだよね。お互い付かず離れずだけど、なんだかんだ言って近くにいるんで、俺の場合は、Chuのライヴがどんどんよくなってった感じとか、Portralがあってという流れで聴くから、なんかまあ……。

Inner Science:はい、はい、みたいな。

Azzurro:うん。『Forms』はやることをやってるんじゃない?っていう。なんか高いところからもの言ってるみたいで嫌だけど。

――アルバム作るに当たってテーマとかあったんですか?

Azzurro:いや、俺は Chuにインスト作れってさんざん言われたんで。「じゃあやってやるよ」って(笑)。

Inner Science:さんざん言いましたもんね。それは常にいろんな人に言ってる。「インスト出さなきゃ」みたいな。そこに全く何の意味もないんですけど。でもまぁ俺が人とやるの下手だから、人がやってるの見ると羨ましくて(笑)。

Azzurro "10000 Light-Years From Home"――『10000 Light-Years From Home 』を作ってみて、感触はどうですか?

Azzurro:出音に関しては満足行ってる。今回はマスタリングをエンジニアの早乙女正雄さんに頼んで。俺も数えたらマスタリングの仕事(今までで) 60枚ぐらいやってたんですよ。

Inner Science:最近更新されたサイト見て笑っちゃいましたもん。いきなり 4コとか 5コとか増えてて、「多いなあ」って。

Azzurro: DJ Komoriからキリコまで……。

Inner Science:言ったらもうちょい幅ありますからね。違う説明の仕方もある、違う文脈で見たらまたおかしなことになってるみたいな(笑)。

Azzurro:そうやってくると、自分の中である程度定石みたいなのができちゃったから、そこでもうワンステップ上がろうと思って、今回は最初からマスタリングはプロのエンジニアにやってもらおうと思ってたんです。

――さっき言った出音についてはどういうイメージを?

Azzurro:一つ目標となる出音が、例えば Commonの『 Like Water For Chocolate』とまりん(砂原良徳)の『Love Beat』。あの辺が理想のレンジ感や音圧だったりするんだけど、あの辺りに至るまでに手持ちの機材でどういうふうにアプローチすればいいかというのは、これだけ数をこなすとある程度見えてくるんですよ。ただ、こっからもう一つ上に行きたいなあっていうのはずっと思ってて、全部自分が知ってる音をホントに良くしてくれる職人の人にトリートメントしてもらうといろいろ勉強になるんじゃないかなと思って。結果的にはすごい成果もあったし、出音的にも満足行った。初めてって言っていいぐらいかも。

Inner Science:それだけ時間はかけたって感じですか?

Azzurro:うん。アルバム一枚のマスタリングを一日でとか、そういうことは全くなく。

Inner Science:その違いですよね。昨今の事情を考えると。

Azzurro:そうそう。もうこの歳になると叱ってくれる人っていないじゃん。で、持ってくと早乙女さんが「こんなの下出すぎだよ。全然ダメ」みたいな。それで、家持って帰って、「これぐらいの聴こえ方じゃだめなのかな」と思って、ローを削って持って行きなおしたりとか。

Inner Science:「俺はこれでいいんだけどな」っていう。

Azzurro:そう。だからウチのモニター関係の弱点みたいなのもそれで分かって。

Inner Science:白石さんは勉強家って言ったらあれだけど、自分をステップアップさせるために何かをやるって作業がちゃんとできる人ですから。俺は全くできないんで。「いいよもう。やってる俺がこれでいいっつうんだからいいじゃん」みたいな(笑)。

Azzurro:でも、アーティストとしてはそうやって収まってりゃいいんだよ。 Chuのあのアルバムを例えば俺がマスタリングしたら全然いびつなもんになっちゃうっていうか。あれはああいう感じでいいんだよ。

Inner Science:でも、白石さんのアルバムと聴き比べると、なんか俺のすげえなみたいな、逆に。スカスカだなあっていう。

Azzurro:でも、丸いし柔らかいし。

Inner Science:で、 DJのDuctくんが「意図的じゃないんだろうけど、前のアルバムも今回のも(その時期の)Jay-Zのアルバムと音質が通ずる感触がある」って言ってて。

Azzurro:ああ。そのニュアンスは分かる。あれもスカスカっていうか柔らかいからね。

Inner Science:あんまバキって感じじゃないんですね。でも最近のJay-Zは一曲も聴いてないからリンクしてても嬉しいのかもわからないし(笑)。なんとなくネタとしてみんなに言ってみるんすけど。

Azzurro:逆に俺みたいにあんなガチガチな方が最近は少ないと思うけど。

Inner Science:すごい思ったのが、ポストなんとかとか別にいいんですけど、白石さんは“ポスト〜”とかじゃねえなーみたいな。全然誰もいないし、ある意味DJ時につなぐのに曲を選ぶって視点で考えると、“ちょっと俺似てるかも”みたいな。あの出音の感じで全くエレクトロニカではないし、ステレオタイプなヒップホップって感触でもないし。なんつうんすかね、一音一音が深すぎるってことですかね。

――どういう音のバランスとかが理想なんすか?

Azzurro:音の居場所としてセンターがバチッと見えて、サンプリングなんだけど周波数帯域の下から上まで満遍なく出ているっていう。サンプリングだけだとナローレンジになりがちなんだけど、そこを上も下もバチッと出たサウンドでネタを使うっていうことをやりたいという。

Inner Science: Ill Suonoの時よりそれがものすごいはっきりしてる感じがあって。

Azzurro: Ill Suonoの時もああいう音にしたかったんだけど、それがどうやったら出せるのかっていうのがようやく分かってきたってことかな。

――全体に生音の鳴りが繊細だなあと。

Inner Science:それは上音とかじゃないですか? ドラムだけ聴くと生っぽい部分があっても基本は“ズーン”みたいな。

Azzurro:生っぽいってのは、多分ですけどコンピュータで一部分を切り取って、置いてっていう波形編集を極力避けたから。これまでは適当に弾いたりエフェクト処理したものをざーっと録っといて、それでおいしいところを持ってきてたんだけど、今回はまるごと頭からケツまでの流れを自分の手で操作して、いいテイクを採用するようにした。

Inner Sciece:テイクごと?

Azzurro:そうそう。そういうのがちょっと動きがある感じに繋がってるのかな。あとは SEを入れる際も、シンセで作った音色を頭から曲を流しながらノー・クオンタイズで散りばめるようにしたり。

Inner Science:ホント、他にねえなあとは思ったんですよね。

Azzurro:何かだんだんそうなってきてるね、お互いに。

――音を職人的に突き詰める部分もあると思うんですよ。一音一音研ぎ澄ませて繊細なレヴェ
ルで積み上げていくというか。

Inner Science:実際やってることは鉄打って剣作ってる人みたいなのと一緒ですからね(笑)。

Azzurro:ヒップホップどうのこうのっていうよりは、向いてるところとしてはCorneliusの一番新しいアルバムとかの方が意識するところはある。音となりは全然重なってないんだけど、音の配置だけですげえグルーヴが出るっつうか。こういうこと言うとまた誤解されるのかな。ヒップホップの枠がどうのこうのとか言ってるように見えんのかしら(笑)。

Inner Science:いやー、 Q-TipはTowa Teiもサンプリングしてたから大丈夫でしょ(笑)。白石さんはすごいヒップホップの意識があると思うけどな。

Azzurro:俺はちょーヒップホップだと思ってるけどね。

Inner Science:今でもその更新を考えてるっていうか。だって、ポスト〜じゃないかぎりはそこしかないから。俺だってさんざんな言われ方とかするんであれなんですけど、そういう意識があるか無いかはやっぱ音楽に映りますからね。

――逆に『Forms』の方は?

Inner Science "Froms"Inner Science:いや、つなぎにくいなと(笑)。音質的にもグルーヴ的にも。僕の方は音楽聴いてはいるけど……。

Azzurro: DJ耳はあるかもしんないけど、自分のはそういう視点では作ってないんだ。

Inner Science:それはそれでいいじゃんみたいな。やっぱライブをするって前提で作ったんじゃないですか? だから必然的にドラムみたいなところに興味が行くし、このグルーヴをどう作るかとか。でもできるだけシンプルに。ラップトップとかで作るといくらでも音数増やせる。それはそれで好きなんですけど、俺はいいかなって。昔は MC50のシーケンサーが8つのトラックとドラム・トラックしかなかったのと一緒でPCのスペックがブレーキになってるっていうか(笑)。スペック次第で使えるトラックもプラグインの数も変わってくるじゃないですか。今使ってるのだとそんなに増やしすぎると重くなっちゃうし、あんま増やしたくないっていうのが昔からあるので。

――前のアルバムからの変遷ってことで言うとどうなの?

Inner Sciece:サンプリングに対するアプローチは変わってるかもしれないですね。ドラムのサンプリングの質感は現時点ではどうしてもそれ以外では出せないんで、それだけはしょうがないものとして切り離してて。でも、上音の部分はある程度コントロール利く部分だからそのメリハリや使い方はちょっと変わった。上ネタまるまるサンプリングしたりとかはほぼ無くなりましたね。

Azzurro:ドラムと上もののコントラストははっきりつくようになった気がする。

Inner Science:あとは日々、曲が出来るのを願うのみで。アイディアはあんまなかったっすね、今回は。

Azzurro:制作中にも何回か会ったけど、苦しんでた感じはあるかも。

Inner Science:それ故に個性が映ったのかもしれませんね。今はなんにも思わないし、どんなビートでも作るし、作れるし、その中で自分がやりたいことをやれるくらいの感じはあるんだけど、前のアルバムでひっかかったと思うんですよね。みんながいいって言ってくれる部分と自分がいいと思う部分、これからやりたい部分が今いち合わないっていうかうまくつながらなかった。それだけじゃないんだよなー、って。(前作で)みんながいいって言ってくれる曲はだいたい決まってて、それは自分も好きだけど、そっちの方向に行くのはわりとイージーというか。その中で針に糸を通すようなところをずうっと探してたんですよ。でもそれって馬鹿らしいなみたいな(笑)。

――そこのところもう少し説明してもらえる?

Inner Science:うまく言えないですけど、前の作品を買ってくれたリスナーとかライヴに来てくれる人とか、全部にいい顔しようとして、大前提でみんなが気に入ってくれた曲に加えて、それはそれでみんなが好きなセクションがあったりして、そん中で重複する箇所を探すわけだから、必然的にやれることがどんどん狭まるっていう。でも、そういうことどうでもよくなっちゃって、途中から。

――さっきポスト〜じゃないって話あったじゃん。そういう意味ではどういうものを求めたとかあるの?

Inner ScienceInner Science:ヒップホップを含めたブレイクビーツみたいなさじ加減のような気もするんすけど。そこから派生するものって昔からいろいろあったわけで。俺がヒップホップがどうだとかいうつもりは全くなくて、ヒップホップ聴いてる人たちも楽しめるようになってるのかもしれないし、そうじゃない人ももちろん聴いてしかりっていう……難しいですよね。ある程度目印がないとどうしてもみたいなのがあって、じゃあ自分の中の目印が今どこになるかって言ったら別にないなあみたいな(笑)。だからもう、自分がそうなるような覚悟はしましたね。当たり前ですけど。

――逆に今の音楽状況の中で自分の音楽がどう響いて欲しいとかある?

Inner Science:俺はやっぱり聴いてくれた人が好きなように思ってくれればいいっていうのがあるんですよね、それがどんなものであれ。その前に聴かせることが難しい中で、聴いてる人たちはなんかのきっかけがあって聴いてくれてるから。

Azzurro:2007年に入ってChuと俺がポンポンと出して、それを聴いたDJ Kiyoが触発されていきなりアルバム作っちゃったらしいんですよ。それを聞いたときは嬉しかったですね。そういうことを続けていくしかないかな。別に売れねえってぼやいててもしょうがないから。

Inner Science:まあ制作に関してはやってるだけですね、俺は。結果が伴うことって、それをやらなきゃないから。

Azzurro:ビート作りは誰に言われてやってるわけでもないので。自分の内から出てくるものがあって、それを聴いて欲しいと思うわけだから……。

Inner Science:やってきたからこそ周りがなんかしてくれたりとかもあるわけだし。

Azzurro:できるだけストレートに打ち出して、それを手伝ってくれる人がいたりする現状は単純に幸せだし、ラッキーだと思う。

Inner Science:最近よくいろんな人に、CD出せて買ってくれる人が居るってほんとラッキーだなぁ、みたいな話してたんですけど、つまりそれがキャリアなんじゃないのかって話になって、よくも悪くも。自分が旗印、目印になっている訳で。でも、まぁ確かにラッキーだけじゃないですよね。ラッキー・マンみたいな生活で生きていけないですからね。

Azzurro:(笑)まあね。

――これからについてはそれぞれどうすか?

Azzurro:俺はもうこれしかできないんで、今やっていることの精度を上げてくというところにモチヴェーションがある。今が異形なら異形のまんま研ぎ澄ませていきたいって感じかな。でもやっぱり、今こうやって限られた時間の極限状態の中で、ある種工芸品みたいにして作ってるけど、それってある程度見えてる中で研磨してくわけじゃないですか。それを突き詰めたときに一曲でもいいから「うわー、こんなのできちゃった」ていうのができないかなとは思ってますけどね。それを聴いてみたいし、作ってみたい。

Inner Science:それは凄いわかりますね。自分的にはそれがビートだけじゃなくていろんなことでやりたい。全てにおいて自分の感覚が投影できるとこまで行きたいなあって。まあ明日になったら全く違うこと言ってるかもしんないけど。

――2人にはこういうフォーマットでこういう音を出すみたいな自分の音楽の形があると?

Inner Science:こういうフォーマットだとこういう音になるっていう知識があって、それが溜まってくみたいな感じがあって、そん中からどれをチョイスするかって感覚に近いかな。

Azzurro:古いレコードから取ってきたドラムをサンプリングするっていうところは変わらないでしょう。

Inner Science:サンプリングのレコードのあの音だけは何やっても出ないですからね。白石さんのビートは全然聴こえないっすよね、サンプリングには。サイボーグ的にバキバキじゃないですか(笑)。

――2人ともサンプラーを扱うミュージシャンって感覚なんすか?

Inner Science:それはちょっとある。歌のトラック作ったときに俺は一人で作ってるからなんも考えないけど、それを生きてる人間が生演奏でやろうとすると 8人分ぐらいの労力が必要になるって話をしてたんですよね。自分が全部のミュージシャンになってるっていうか。

Azzurro:俺は……それは後でわかるんだけど、" Impeach"使った Super Lover Ceeとか StezoとかEPMDを聴いて理屈じゃないところでカッコいいと思ってしまったので。音楽は好きではあったけど、自分で音楽作るとは思ってなかったし、ミュージシャンだという自覚も無いです。ただ、クラブ・プレイにしてもトラックにしても、クラった音やヴァイブスがあって、「うわー、これカッコいい! カッコよくない?」という提示を続けている感じ。

(中略)

Inner Science:悪い意味じゃなくて、ああいう人(注・あえて謎で。ミュージシャンにあらず)はホントに自分の生かし方がうまいと思う。自分の商品価値の見出し方がうまい。

――それ山師ってことでしょ。

Inner Science;そうそう。俺いつも言ってんのが、ある線での話ではアーティストとサギ師は紙一重なんですよ。特に商売として出してくアーティストとサギ師は紙一重だから、あとは自分でその山をどう越えるかとか、谷を越える出し方がすげえ上手いんですよ。ある意味音楽よりアート周りの方がその辺プレゼンできる人がいる。それが忌み嫌われることもあるけど、それ以上に勝ち上がる人もいるから。

Azzurro:それはあるね。

Inner Science:おれもあわよくばそういう口のうまさ欲しかったな。どうしても曲がんないし、最終ラインで「やっぱやりたくない」ってなるんだよな(笑)。

――口のうまさっていうのはつまり商才ってことね。

Inner Science:だって、俺、自分の音楽を、変な言い方だけど盲目的に「いい」って人に言えないですよ。いいと思う人もいるだろうなあみたいなのは思うけど。
Azzurro:そうだね。そういう感覚で俺らはつながってるところがある(笑)。

Inner Science:だから儲からないですよね、みたいな(笑)。まぁそれを言ってるだけじゃ全然駄目なんでどうするかを日々考察しているわけですけど。それでもやっぱり「俺の音楽はこうでこうだからすごい音楽だし、みんな最高に楽しめると思います!!」なんてあんま言えないっていう。

Azzurro:そういう人と酒は飲まないよっていう話だよね。俺も課題としてヤマっ気のある人とうまく付き合っていければいいと思うけど、やっぱりね……。

Inner Science:だけど、ビジネスとしては自分の今いる場所を大きく見せるのも多少必要だったりする訳じゃないですか。バランスがとても必要ですけど。もちろん見栄張った人は見栄張っただけのプレッシャーがあるし、それを乗り越えた人が…………。

(以降、酒宴は続く)